正装

エピソード

皆さんこんにちは

今日は『正装』について書いてみます。

みなさんは『正装』と聞いてどんな服装を想像しますか?

スーツやドレスなどが一般的ですよね。

20代の頃、私は就職のコーディネーターをしていました。そこである人へ電話で条件提示を行い面接までこぎつけました。わたしは『当日は面接がありますので正装で来てください』とお願いして『はい、わかりましたお願いします』と言われました。面識はありませんでしたが電話口でも落ち着いた方で経歴などを事前に聞いていたので特に問題なく採用になるだろうと思っていました。

初対面で目を疑った( ゚Д゚)

翌日、面接に同行するためにあらかじめ設定した待ち合わせ場所で待っていると…『すいません同行者の方ですか?』と声をかけられました。

な、なんと!( ゚Д゚)そこには紋付袴姿の男性が立っていました。『え?面接の方ですか?』 『はい、今日はよろしくお願いします。』と笑顔で返されたその姿に目が点になってしまいました。

『採用担当者にどう説明すればいいんだろう…』正直、私は彼を連れていく自信がありませんでした。

その姿を除けばとってもさわやかな好青年であったこと、受け答えもまともだったので連れていく決心をしてその会社へ一緒に向かうことにしました。

応接室へ通された際に、採用担当者と別室で『今日お連れした方は少しだけ個性的なのですが、その他は全く問題ありませんのでよろしくお願いします』とお願いして面接をお願いしました。終始面接を受けた男性ははっきりとした受け答えで難なく無事終了しました。

『結果は明日連絡します』と伝えられて2人で会社を後にしました。この段階では私はさすがにダメだろうと思っていましたが、『そういうことですので明日結果を頂いたら連絡します』とだけ伝えて解散しました。

結果は…(=゚ω゚)ノ

翌日、お昼前に採用担当者から電話がありました。

『昨日の方を採用しますのでよろしくお願いします』と。

今時正装という言葉を聞いて紋付袴をイメージする人がこの世にいるのかと思っていましたが、いました。

無事、採用が決まり就職されました。約1年後に採用担当者とお会いする機会があり、その後の男性のことを聞いたところ、『いやー、面接のときはびっくりしたけど、今は彼の働きぶりにびっくりだよ、紹介してくれてホントありがとう』と言われたのです。わたしもあの時正直そのまま面接せずに帰そうかと思っていたので、そのまま何とかお願いしてよかったと思いました。そして程なく本人からも連絡があり、『その節はホントに紹介してくれてありがとうございました。』と言われました。

このマッチングの仕事の醍醐味は双方から喜ばれることなのですが後にも先にもこのような形で双方から感謝されたことはなかったので今でも鮮明に覚えているエピソードの一つです。

固定概念

人はそれぞれに固定概念というものがあり、『〇〇と言えば〇〇』みたいなものがあると思いますが、最初から決めてかかると損をしてしまうことがあるのではないかと思います。自分の尺度だけで物事を決めつけるのではなく、もっと寛容な心で物事を見ていくと塞がれた道も開けるかもしれませんよ。

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